「うちのデグー、私のことどう思ってるのかな?」
そんなふうに感じたことはありませんか。
デグーはとても賢く、感情表現が豊かな小動物です。
ただし犬や猫とは違い、気持ちが少し分かりにくいと感じる方も多いかもしれません。
この記事では、デグーが懐いているときに見せる行動を解説しながら、無理なく距離を縮められるコツをまとめました。
焦らず、デグーのペースを大切にしながら、信頼関係を育てていきましょう。
デグーが懐いていると判断できる10のサイン

デグーは言葉を話せない分、行動やしぐさで気持ちを伝えてくれます。
ここでは、初心者の方でも気づきやすい「懐いているサイン」を、ひとつずつ丁寧に見ていきましょう。
すべて当てはまらなくても、いくつか見られれば十分です。
手や指に自ら寄ってくる:接近してくる行動の意味
デグーのほうから近づいてくるのは、「この人は安全」「怖くない存在」と感じているサインです。
特に警戒心が強い子ほど、自分から距離を縮める行動はめずらしく、信頼の証と考えられます。
ケージ越しだけでなく、外に出たときにも寄ってくるなら、安心感がしっかり育ってきている状態です。
膝や肩に乗ってくる:信頼のボディランゲージ
高い位置に乗る行動は、安心して身を任せている状態を表します。
膝や肩は不安定になりやすい場所ですが、そこに乗るのは「ここにいても大丈夫」という気持ちの表れです。
飼い主さんを「安心できる居場所」として認識している可能性があります。
飼い主の手を舐める・甘噛みする:親愛の表現か?
優しく舐めたり、力を入れない甘噛みは、仲間同士で行うコミュニケーションの一つです。
匂いを確認したり、親しみを表現している場合が多く見られます。
嫌がっている様子や強い力がなければ、好意的なサインと受け取って問題ありません。
そばで安心して眠る・リラックスする姿勢を見せる
無防備な姿勢でくつろぐのは、周囲に危険を感じていない証拠です。
横になったり、目を細めたりする様子を人の近くで見せるのは、かなり信頼している状態といえます。
音や気配に過敏にならず眠れるのは、安心感があるからこそです。
呼びかけに反応して近づく・目で追う行動
名前を呼んだときに振り向いたり、飼い主さんの動きを目で追うのは「関心を持っている」サインです。
すぐに近づかなくても、視線を向けるだけでも十分な反応といえます。
日々の積み重ねによって、少しずつ分かりやすい行動に変わっていきます。
おやつをねだる/共有しようとする仕草
前足でちょんちょんしたり、鳴き声でアピールするのは甘えの表現です。
また、食べているおやつを見せるような仕草も、安心している相手に向けた行動と考えられます。
信頼できる存在だからこそ、欲求を素直に伝えてくれます。
グルーミング(毛づくろい)をしてくれる
仲間同士で行う毛づくろいを人に向けてくれるのは、距離がかなり縮まっているサインです。
指先や手の甲を軽くなめるような行動も含まれ、親しみや信頼の気持ちが込められています。
遊びに誘う・おもちゃで一緒に遊ぶ頻度が増える
近くで走り回ったり、おもちゃを持ってきたりする行動は、「一緒に過ごしたい」という気持ちの表れです。
遊びに誘うような動きが増えてきたら、心の距離が縮んでいるサインと考えられます。
鳴き声や体の動きでコミュニケーションを取る
デグーは鳴き声のバリエーションがとても豊富です。
声をかけたときに返事のような鳴き声があったり、体を揺らすような動きが見られる場合、しっかりコミュニケーションが取れている状態です。
飼い主さんを「話しかける相手」と認識している証ともいえます。
デグーと仲良くなるための基本ルール

デグーと仲良くなるために大切なのは、特別なテクニックよりも「安心できる存在」になることです。
ここでは、今日から意識できる、基本的な考え方と行動を5つのステップに分けてご紹介します。
まずは観察:個体の性格とストレスサインを把握する
活発な子、慎重な子、少し怖がりな子など、デグーの性格は本当にさまざまです。
無理に距離を縮めようとせず、まずは普段の様子をよく観察しましょう。
動き方や鳴き声、落ち着く場所を知ることで、「この子は何が苦手で、何が安心なのか」が少しずつ見えてきます。
静かに近づく・急な動作を避ける方法
デグーは音や動きに敏感な一面があります。
上から急に手を出すと驚かせてしまうため、目線を低くし、横からゆっくり近づくのがポイントです。
声をかけながら動くことで、存在に気づいてもらいやすくなり、警戒心を和らげる助けになります。
ポジティブ強化:おやつで好印象を作るタイミングと頻度
「近づいたら良いことがあった」と覚えてもらうことが、信頼関係づくりの近道です。
少量のおやつを使い、落ち着いているときや自分から近づいてきたときに渡すのがおすすめです。
毎回でなくても、うれしい経験を積み重ねることが大切です。
短時間から始めるハンドリングの手順
最初から触ろうとせず、まずは手の匂いに慣れてもらうところからスタートしましょう。
次に指先に軽く触れる、短時間だけ手に乗せるなど、数分ずつ段階を踏むのがコツです。
嫌がる様子が見えたら、すぐにやめる判断も信頼につながります。
毎日のルーティンを守る
同じ時間に声をかけ、同じ流れでお世話をすると、デグーは「次に何が起こるか」を予測しやすくなります。
この予測できる安心感が、心を落ち着かせる大きな要素になります。
毎日の小さな習慣が、長い目で見て信頼を深めてくれます。
具体的な接し方と毎日の習慣(撫で方・おやつ・遊び)

デグーとの距離を縮めるには、毎日のちょっとした接し方がとても大切です。
ここでは、実践しやすい「撫で方」「おやつ」「遊び」の基本を解説します。
無理のないペースで続けることが、安心感につながります。
安全な撫で方と触れてはいけない場所
基本は頭から背中にかけて、毛並みに沿って優しくなでる程度にしましょう。
力を入れず、短時間で終えるのがポイントです。
お腹やしっぽ、足先は苦手な子が多く、驚かせてしまう原因になることがあります。
撫でている途中で体を離したり、嫌そうな様子が見えたら、すぐにやめてあげましょう。
おやつの与え方:適切な量と渡し方のコツ
おやつは信頼関係を深める大切なきっかけになります。
毎日ほんの少量を手渡しすることで、「この人=うれしい存在」と認識しやすくなります。
一度にたくさん与えず、落ち着いているタイミングを選ぶことで、安心した状態で受け取ってもらいやすくなります。
遊び時間の作り方:室内遊びと知育おもちゃの活用法
短時間でも毎日遊ぶ時間を作ることで、心の距離がぐっと縮まります。
トンネルや回し車など、動きを楽しめるアイテムを使うのもおすすめです。
一緒に同じ空間で過ごすだけでも、デグーにとっては大切なコミュニケーションになります。
ハンドリング中のNG行為とその代替方法
嫌がっているのに無理に続けるのは逆効果です。
逃げようとしたり、体を固くする様子が見えたら、いったん距離を取りましょう。
無理そうな日は、ケージ越しに声をかけたり、見守るだけに切り替えることで、安心感を保つことができます。
飼育環境と健康チェック:懐きやすさに影響するポイント

デグーが人に懐きやすくなるかどうかは、日々過ごしている環境の影響も大きいといわれています。
安心できる空間が整っていることで、気持ちが安定し、飼い主さんとの関わりにも前向きになりやすくなります。
ここでは、見直しておきたいポイントを順番に確認していきましょう。
ケージの広さと配置:落ち着けるレイアウトの作り方
安心できる隠れ場所と、上下運動できるスペースがあると、気持ちが安定しやすくなります。
常に人目にさらされる状態よりも、「隠れて休める場所がある」ことが大切です。
また、ケージは人の動線から少し外れた、落ち着いた場所に置くことで、音や振動によるストレスを減らしやすくなります。
仲間の有無と社会性:単独飼育のリスクと対処
デグーは社会性のある動物です。
そのため、仲間がいない場合は、人との関わりがより重要になります。
毎日の声かけや、同じ空間で過ごす時間を意識的に増やすことで、安心感を補うことができます。
無理に構おうとせず、自然な距離感を大切にしましょう。
温度・照明・砂浴び場など快適環境の必須項目
落ち着いた環境は、信頼関係づくりの土台になります。
急な明るさの変化や、騒がしい場所は不安につながりやすいため、刺激が強すぎないか見直してみましょう。
また、砂浴びができる場所を用意することで、気分転換やリラックスにもつながります。
健康チェックリスト:不調に気づくための視点
食事の様子や動き方など、毎日のちょっとした変化に気づくことが大切です。
「いつもと様子が違う」と感じたら、無理に触れ合おうとせず、まずは静かに見守りましょう。
必要に応じて、専門家に相談する選択を持っておくことも、飼い主さんにとって安心材料になります。
しつけ・トレーニングで距離を縮める方法

しつけやトレーニングと聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、デグーの場合は「一緒に楽しむコミュニケーション」と考えると取り入れやすくなります。
クリックトレーニングの始め方と効果
クリックトレーニングは、音とご褒美を結びつけることで、楽しく意思疎通ができる方法です。
特別な技を教えるというよりも、「伝わった」「わかってもらえた」という成功体験を積み重ねるのが目的です。
短い時間でも続けることで、飼い主さんの合図に意識を向けやすくなります。
ステップアップ(乗る・来る・待て)の教え方
最初は簡単な動きから始め、少しずつステップアップしていきましょう。
一度にたくさん教えようとせず、「できたら褒める」を繰り返すことが大切です。
成功した経験が増えるほど、自信を持って行動してくれるようになります。
ポジティブ強化で噛み癖を減らす具体例
噛んでしまった行動だけに注目するのではなく、噛まずにいられた瞬間や落ち着いていた行動をしっかり評価してあげましょう。
うまくできた行動に注目し、良い経験を増やすことで、安心した関わり方を学びやすくなります。
短時間で成功させる練習頻度と記録の付け方
トレーニングは1回数分を目安に、無理のない頻度で行うのがおすすめです。
できたことや反応の変化を簡単にメモしておくと、小さな成長にも気づきやすくなります。
積み重ねが自信につながり、飼い主さんの気持ちにも余裕が生まれます。
よくあるトラブルと対処法:噛む・隠れる・ストレス

デグーと暮らしていると、戸惑ってしまう行動に出会うことがあります。
ですが、多くの場合は「困った行動」ではなく、気持ちや環境の変化を伝えるサインです。
ここでは、よくあるケースごとに、落ち着いて向き合うための考え方をご紹介します。
噛まれたときの対応と予防策
驚いて大きな反応をせず、まずは静かに距離を置くことが大切です。
無理に触ろうとせず、デグーが落ち着く時間を確保しましょう。
そのうえで、直前の接し方や環境に変化がなかったかを振り返ると、原因に気づきやすくなります。
少しずつ安心できる関わりを積み重ねることが、信頼関係の回復につながります。
急に隠れる・近づかなくなったときの原因と向き合い方
急に距離を取るようになった場合、環境の変化や一時的な気分の影響であることも少なくありません。
レイアウトの変更や生活音など、些細なことが影響する場合もあります。
焦って追いかけず、安心できる場所を用意しながら、いつも通りのペースで見守る姿勢を大切にしましょう。
ストレスサイン別の対処法
食欲が落ちたり、毛づくろいが増えたりする場合は、心身の負担がかかっているサインかもしれません。
無理に触れ合おうとせず、ケージ周りを静かで落ち着いた環境に整えてあげましょう。
照明や音、温度などを見直すことで、自然と様子が安定することもあります。
問題行動が続く場合の相談タイミング
工夫を続けても変化が見られず、不安が強くなることもあります。
そのようなときは、一人で抱え込まず、デグーに詳しい専門家に相談するのも一つの選択です。
客観的な視点を取り入れることで、安心して向き合えるヒントが見つかることもあります。
まとめ
デグーが懐くまでのスピードは本当にさまざまです。
大切なのは、小さなサインを見逃さず、安心できる存在であり続けること。
毎日の声かけや優しい接し方の積み重ねが、少しずつ信頼へとつながっていきます。
あなたとデグーの時間が、もっと楽しく、穏やかなものになりますように。

