ダウンとニットの洗い方|家庭でできる正しいお手入れ方法と注意点

生活

寒い季節に頼りになるダウンや、着心地の良いニットは、ワードローブの中でも大切な存在ですね。

ふんわりとした暖かさや柔らかな風合いは、お手入れの仕方ひとつで長持ち度がぐっと変わります。

「家庭で洗いたいけど失敗したくない」「縮ませたくない」「ふくらみを保ちたい」そんな不安を抱えている方のために、初心者さんでも安心して実践できるホームケアのコツをまとめました。

実際の手順や注意点、困ったときの対処法までわかりやすく解説します。

ホームケアで長持ち!ダウンの洗い方

ダウンの正しいお手入れ法とは?

まず覚えておきたいのは、ダウンもニットも「素材に優しく」「水分や熱でのダメージを避ける」という点です。

ダウンは中の羽毛が偏ったりつぶれたりすると保温性が下がり、ニットは摩擦や強い力で繊維が切れて毛玉や型崩れの原因になります。

お手入れの鉄則は次の3つです。

・洗濯表示(ケアラベル)を必ず確認する。

・中性洗剤を使い、強い力でもみ洗いしない。

・完全に乾かしてから収納する。

これだけ守れば、見た目や着心地を長く保てます。

以下で、具体的な手順とポイントを詳しく見ていきましょう。

家庭でできるダウンジャケットの洗い方

洗濯前の準備

まずはポケットの中を空にし、ファスナーやボタンを閉めます。

汚れが目立つ部分(襟、袖口、裾)は、

・洗濯前にやさしくブラッシングする

・中性洗剤を薄めてスポンジで叩く

このように前処理すると落ちやすくなります。

洗濯機での手順と注意点

1.ダウンが洗える表示か確認(洗濯可/手洗い可/ドライのみ)。

2.洗濯ネットは大型のもの、またはそのまま洗えるタイプのダウンは単独で洗う。

3.中性洗剤(エマールやおしゃれ着用洗剤)を使用し、洗濯機は弱水流またはドライコースで短時間設定にする。

4.脱水は短め(30〜60秒程度)に設定。長時間の強い脱水は羽毛を傷めます。

5.洗濯の後はすぐに取り出し、羽毛が偏らないように軽くたたいて空気を含ませながら形を整えます。

乾燥のコツ(自然乾燥・乾燥機利用)

ダウンは完全に乾かすことが重要です。

陰干しで風通しの良い場所に吊るして乾かしますが、乾きにくいときは乾燥機の低温(またはダウン用コース)が便利です。

乾燥機に入れる場合は、テニスボールや乾燥ボールを一緒に入れることで羽毛がほぐれ、ふっくら戻ります。

ただし、必ずケアラベルの許可を確認してください。

失敗しないための選択肢

不安がある場合は、襟や袖口などの部分洗いから始めるのがおすすめ。

水で薄めた中性洗剤を布やスポンジに含ませてトントンと叩くように汚れを浮かせ、清水でしっかりと拭き取ります。

全体洗いはプロのクリーニング(ダウン専用コース)に任せるのも賢い選択です。

ニットの洗い方:自宅での正しい手入れ法

素材別の基本方針

アクリルや綿のニットは比較的扱いやすく、ウールやカシミヤはよりデリケート。

高級素材はドライクリーニング推奨のことが多いので、まずはケアラベルを確認してください。

手洗いと洗濯機の選択

手洗いの場合は、ぬるま湯(30℃前後)に中性洗剤を溶かし、ニットを優しく押し洗いします。

もみ洗いは避けること。

洗濯機を使う場合は必ずネットに入れ、手洗いコースやおしゃれ着コースで短時間に設定します。

セーターを型崩れさせないコツ

脱水は短くし、洗濯後はタオルに包んで水分を吸い取ります。

干すときは平らな場所にタオルを敷いて形を整えながら平干しにすることで、重みで伸びるのを防げます。

肩ラインが伸びやすいのでハンガーは避けてください。

洗濯表示をよく確認しよう

タグには「手洗い可」「ドライマーク」「水洗い不可」などが記載されています。

セーターが縮んだ場合は、ぬるま湯とコンディショナーで繊維を柔らかくして伸ばす方法がありますが、完全復元は難しいため、まずは専門のリフォーム店に相談すると安全です。

特にカシミヤやシルク混のニットは縮みやすいので、専門店でのクリーニング検討が安心です。

ダウンやニットの洗濯後のケア

乾燥と保管方法

平干しvs吊るし干しの違い

ニットは平干しが基本で、形を整えることで型崩れを防げます。

ダウンは空気を含ませながら吊るして乾かすと効率的です。

どちらも直射日光は避け、風通しの良い日陰で乾かすのがポイントです。

長持ちさせるための収納テクニック

収納前は必ず完全に乾燥させ、湿気対策としてシリカゲルや乾燥剤を使いましょう。

ダウンは通気性のあるハンガーで収納するか、大きめの布製収納袋に入れて圧迫しないように保存します。

ニットはたたんで引き出しや箱に重ね、重ねすぎないことが重要です。

季節外の長期保管では防虫剤を使用し、数か月おきに風を通すと良いですね。

毛玉やシミの処理方法

毛玉の予防と取り方

摩擦を減らすために、バッグの肩やコートの内側とこすれないよう気をつけましょう。

できてしまった毛玉は電動毛玉取り器や手動の毛玉取り器で優しく取ると、風合いを保ちやすいです。

強く引っ張ると繊維が切れるので注意してください。

汚れた部分の前処理とシミ抜き

食べこぼしや化粧品の染みは、乾く前にぬるま湯で軽く叩いて落とすのが効果的です。

洗剤を使う場合は中性洗剤を薄めてスポンジで優しくたたくように。

重曹やクエン酸を使ったナチュラルなシミ抜きは繊維に合うか小さな目立たない場所で試してから行いましょう。

まとめ

ダウンやニットは、ちょっとしたお手入れの工夫で長く美しく保てます。

ポイントは「表示を確認する」「中性洗剤で優しく洗う」「しっかり乾かしてから収納する」こと。

今日ご紹介した手順やコツを覚えておけば、初めての方でも安心してホームケアができますよ。

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