ガソリンがうっかり服についてしまうと、強いにおいはもちろん、シミになってしまわないか不安になりますよね。
特に初めての方は「どうすればいいの?」と焦ってしまうことも。
この記事では、安心して試せる方法で、ガソリン汚れの落とし方を解説します。
お家にあるものでできる対処法もご紹介するので、ぜひ落ち着いて対処してみてくださいね。
ガソリンが服についたらどうする?

ガソリン汚れの原因と危険性
ガソリンはとても揮発性が高く、少量でも強いにおいがつきやすい液体です。
服につくと繊維に深く染み込み、強いにおいやシミの原因になります。
また、ガソリンは空気中で気化しやすいため、周囲の布製品にもにおいが移りやすく、密閉された空間では頭痛やめまいを感じることもあります。
さらに、気化したガソリンは非常に引火しやすく、静電気や小さな火花でも発火する危険性があるため、取り扱いには細心の注意が必要です。
服にガソリンがついたときの対応方法
ガソリンがついてしまったら、まずは風通しの良い屋外や換気の良い場所へ移動しましょう。
ガソリンのにおいは室内に長く残りやすく、体調を崩す原因にもなるためです。
布に染み込んだガソリンをこすり取るのは逆効果で、汚れを繊維の奥に押し込んでしまいます。
ペーパータオルや乾いた布を使い、やさしく押さえるようにしてできるだけガソリンを吸い取るのがポイントです。
吸い取りを数回繰り返すことで、後の洗浄がぐっと楽になります。
対処が遅れることのリスク
ガソリン汚れは時間が経つほど繊維に定着し、においも落ちにくくなってしまいます。
乾燥が進むとガソリン成分が繊維にしっかり吸着し、通常の洗濯では取りにくくなることも。
また、ガソリンが付着したまま洗濯機に入れてしまうと、他の衣類ににおいが移ったり、機械内ににおいが残ってしまう可能性があります。
安全面でも、ガソリンを含む衣類を密閉空間に放置すると引火のリスクが高まるため、できるだけ早めに対応することが大切です。
今すぐ試したい落とし方5選

方法1:水と石けんを使った基本的な落とし方
まずはシンプルな方法から試してみましょう。
ぬるま湯で汚れ部分をゆっくりと流し、繊維の奥に入り込んだガソリンを少しずつ浮かせます。
その後、石けんを優しく泡立ててなじませることで、ガソリンの油分を分解しやすくします。
さらに、指先でやさしくもみ洗いし、泡が透明になるまでしっかりすすぎましょう。
同じ工程を2〜3回繰り返すと、においや油分がより効果的に取れることが多いですよ。
方法2:重曹を活用したガソリン汚れの対策
重曹はにおいを中和する働きがあり、ガソリン特有の強いにおいにも効果的です。
ガソリンがついた部分にたっぷり重曹をふりかけ、10〜20分ほど置くと、余分な油分やにおいを吸着してくれます。
その後、ブラシや布で軽く払い落としてから洗濯します。
においが気になる場合は、重曹を水で溶いたペーストを作り、汚れ部分に塗り込んでしばらく置くのもおすすめです。
より頑固なにおいにも対応できます。
方法3:専用洗剤を使った効果的な対応
市販されているガソリン汚れ専用洗剤や、油汚れに強い中性洗剤も非常に頼りになります。
洗剤を直接汚れ部分にのせ、指先でやさしくもみ込んでいきます。
しばらく置くことで洗剤が汚れに浸透しやすくなり、効果が高まります。
強いにおいや広範囲の汚れに悩んでいる方には特におすすめで、ほかの方法と組み合わせることで、より確実にガソリン臭を取り除くことができます。
方法4:消毒用アルコールでの落とし方
消毒用アルコールは揮発性が高く、ガソリンの成分を浮かせて落とすのに役立ちます。
コットンや柔らかい布にアルコールを含ませ、汚れ部分を軽くたたくようにしてしみ込ませます。
こすりすぎると繊維を傷める可能性があるため注意しましょう。
服の素材によっては色落ちしたり変色することもあるので、まずは目立たない場所でテストしてから使うと安心です。
においが強い場合は数回繰り返すとより効果が出ます。
方法5:プロに依頼する場合の注意点
大切な服や高価な素材、または自分で対処するのが不安な場合は、クリーニング店に相談するのがベストです。
その際は「ガソリンがついた」ことを必ず伝えましょう。
専門店では、ガソリン汚れに特化した処理が可能で、自宅で無理に洗うより安全で確実です。
専門的な溶剤や技術を使ってにおいを取り除いてくれるため、思い入れのある服を守りたい方には特に心強い方法です。
ガソリン汚れを防ぐための設置場所と注意事項

運転中のガソリンの注意点
車内にガソリンの容器を置く場合は、まずフタが確実に締まっているかをしっかり確認しましょう。
少しのゆるみでも、走行中の振動でにじみ出ることがあります。
また、容器が倒れないよう、足元の安定したスペースや荷物が動きにくい場所に置くことも大切です。
特に急ブレーキやカーブで車体が揺れると、想像以上に物が動くため、固定しておくことでこぼれや漏れを防ぐことができます。
可能であれば専用ボックスなどを利用すると、さらに安心です。
夜間の事故防止のポイント
夜間は周囲の明るさが不足し、足元の障害物に気づきにくくなります。
ガソリン缶を置く際は、できるだけライトで照らされる位置や、目に入りやすい場所に置くことが重要です。
暗い場所に置くと、つまずいて転倒したり、容器を倒してしまうリスクが高まります。
また、反射材の付いたカバーを使用して視認性を上げるなど、安全性を意識した工夫をすることで、夜間の思わぬ事故を防止できます。
服への影響を考慮した設置場所
ガソリンは揮発性が高く、近くに置いた布製品や衣類ににおいが移りやすい特徴があります。
特に長時間近くに置く場合、そのにおいは簡単には取れないことが多く、クリーニングが必要になることもあります。
そのため、衣類やバッグなどをガソリンの側に置かないようにし、できるだけ距離を取った場所に保管するのが安心です。
また、直射日光が当たらない涼しい場所に置くことで、ガソリンの劣化や膨張を防ぎ、安全性も高まります。
他の服やかばんににおいが移った場合の対処法

まずは「しっかり換気」からスタート
ガソリンのにおいが移った服やかばんは、最初に風通しの良い場所で1~2日干しておくのがおすすめです。
日に当てすぎると色あせの原因になるため、日陰で風が通るところがベストです。
これだけで、かなりにおいが薄くなることもあります。
重曹を使ってにおいを吸着する
重曹は、ガソリンのような強いにおいを吸い取るのにも有効です。
服:ビニール袋に服と重曹を一緒に入れて、1晩置く
かばん:重曹を小さな袋(お茶パックなど)に入れて、バッグの中に入れる
重曹はにおいの「元」を中和してくれるので、布製品に特に向いています。
中性洗剤や酸素系漂白剤で洗濯
服の場合は、重曹である程度においを取った後に、中性洗剤で通常通り洗濯するとさらににおいが落ちやすくなります。
においが強いときは、
- 酸素系漂白剤(液体タイプ)を少量加える
- ぬるま湯で洗う
と、洗浄力がぐっと高まります。
※塩素系漂白剤は色落ちするので避けましょう。
消毒用アルコールを軽く使う方法
布製のかばんにしみついたにおいは、消毒用アルコールを軽く吹きかけることで揮発してくれることがあります。
ただし、アルコールは素材によって色落ちのリスクがあるため、
- 目立たない場所で試してから使う
- たっぷりかけず、軽く全体に
を守るのが安心です。
消臭スプレーは「一時的」だと思って使う
市販の消臭スプレーは便利ですが、ガソリン臭は強力なので一時的な効果しかない場合があります。
他の方法と併用しながら使うと、より消臭効果が続きます。
においが取れない場合は「プロ」に相談
特に本革のバッグや、大切な衣類の場合、無理に自分で処理すると変色するおそれがあります。
- 布 → クリーニング店
- 革 → 革専門のクリーニング店
など、専門店に相談すると、安全ににおいを除去してくれます。
今後におい移りを防ぐための工夫
最後に、再発防止のためのポイントです。
- ガソリン容器を密閉して二重に袋に入れる
- 服やバッグと同じ空間に置かない
- 車内ではトランクに置き、客席には置かない
ほんの少し意識するだけで、におい移りのトラブルを防ぎやすくなります。
まとめ
ガソリンが服につくと焦ってしまいがちですが、落ち着いて適切に対処すればきれいに落とすことができます。
お家にあるアイテムでも十分対応できるので、ぜひ今日ご紹介した方法を試してみてくださいね。

